「うたの日」68日目までのまとめ
こんばんは。
うたの日をはじめて本日で68日となりました。
前回は27日目のときにまとめたので、そろそろまたまとめ直さねば……と思いPCを起動しております。
100日目までは毎日出詠すると決めているので、残り22日。
当面の目標ですが。それ以降のことはそのあとに考えます。
いや~~しんどかったこの約40日間。特に8月後半から9月最初の辺り、毎日浮き沈みが激しかったです。
ひとつ作るたびにもう永遠に何もつくれないような気持ちになったり、なんでこんなのしかつくれないんだ……?短歌とか私にはむりなのでは……?と自己嫌悪したり、誰だよ毎日やるって決めたの馬鹿かよ、と過去の自分を呪ったりしてました。
そんな中でも毎日出詠できたことについては自分を褒めたい。
以下、68日目までの(お見せできるレベルでの)まとめです。お見せできないものはカットしてます。前回通り時系列順です。
全てチェックしたい方はこちらをご覧ください。
ああ、まとめがまとめにならない、全部お見せできないレベルじゃん駄目じゃん恥ずかしくないの?という内側の声が聞こえてくる……
ご笑覧くださいませ……
■角砂糖のやりきれなさが溶け込んだ極北の海は寂しさの果て
2021年08月17日『角』
http://utanohi.everyday.jp/open.php?no=2696h&id=26
これはメンタルだめだったときのやつ。分かりやすい。
■一人なら三食入りも割り切れて躊躇なく買うすこしのかなしさ
2021年08月19日『焼きそば』
http://utanohi.everyday.jp/open.php?no=2698g&id=24
うたの日の題詠ならではの詠み方という感じですね。
■愛しても愛してもとほき浅瀬かな寄せかへる波のやうな寝息は
2021年08月20日『返』
http://utanohi.everyday.jp/open.php?no=2699g&id=37
これ、三句「かな」で終わるの短歌として駄目だったなと反省している。
■すきとほる首に薔薇を突き刺せば生き返りゆく十六夜の花瓶
2021年08月25日『首』
http://utanohi.everyday.jp/open.php?no=2704g&id=29
評点のわりにツイッターのいいねが伸びたやつ。
■水溜は夕立の名残孕みゐて終はりゆく夏の器かと見る
2021年08月26日『器』
http://utanohi.everyday.jp/open.php?no=2705d&id=29
このときのツイート「最近ふるわないので一段目にいるだけで嬉しいけど、何が良いのか悪いのかまじで分からん…という思いが深まる」
■わたくしの思いをよそに雨はただまっすぐに降る 素直になりたい
2021年08月27日『思』
http://utanohi.everyday.jp/open.php?no=2706h&id=36
これは過去作「降りしきる雪眺む午后いつの日か私も素直になれるだろうか」のリメイクです。素直に詠めてよかった。
■味噌行きは給料低いが安定、と人気あるらし大豆の進路
2021年08月30日『味噌』
http://utanohi.everyday.jp/open.php?no=2709b&id=8
首席🌹いただけたやつ。裏設定についてフォロワーさんと盛り上がった。
水煮缶とか、炒り大豆とか、ああいうのが花形の世界線。大豆ミートは今最もイケてるジャンル。納豆は腐ることへの抵抗から夢見る大豆たちには不人気。喜ばれる仕事なのは分かるけど…みたいな
— なつめ (@yggiaff) 2021年8月30日
■初夏の光り抱へて水芭蕉ほろろ戻れる鳥のすがたへ
2021年08月31日『水芭蕉』
http://utanohi.everyday.jp/open.php?no=2710g&id=23
なんと二日連続首席🌹をいただけた。自分の中でもちゃんと嵌った感覚があってよかった。お題『水芭蕉』、俳句としてなら良いのかもしれないが短歌として詠めと言われるとかなり難しいと感じた。
■ゆふぐれの道は黄金に染まりつつ街ゆく人の靴底に秋
2021年09月02日『靴』
http://utanohi.everyday.jp/open.php?no=2712a&id=12
三席。個人的によく詠めたで賞。9月に入り秋の歌が詠める!たのしい!モードに入ります。
■やはらかな秋雨に肌を侵されて傘の内側だけがわたくし
2021年09月03日『秋雨』
http://utanohi.everyday.jp/open.php?no=2713d&id=24
これも個人的に好き。お題『秋雨』だけど、秋雨じゃなくて春雨の方が合っている歌かもしれない。
■いまだ濃き木漏れ日のかげを手に取りて残れる夏の重さをおもふ
2021年09月04日『重』
http://utanohi.everyday.jp/open.php?no=2714g&id=44
評で韻律を褒めていただいてとても嬉しかった。
■道のべの名前も知らぬ野の花のこんなにも強く強くそよげる
2021年09月05日『名』
http://utanohi.everyday.jp/open.php?no=2715i&id=2
散歩中に詠んだもの。素直に詠めてよかった。
■夕暮れのすすき野原は燃えさかり今年も秋は着火されゆく
2021年09月07日『秋』
http://utanohi.everyday.jp/open.php?no=2717b&id=38
初めての次席。お題『秋』って逆に難しかった。悩んでよかった。
■今日までの僕がそんなに苦いらしい吐き出すシュレッダーを見ている
2021年09月09日『まで』
http://utanohi.everyday.jp/open.php?no=2719c&id=30
大丈夫?なんか私のアレなところバレてない?
■陽のあたる方から紅葉は色付いてあなたが夢に出てきたりする
2021年09月10日『自由詠』
http://utanohi.everyday.jp/open.php?no=2720f&id=18
運転中にはっと思いついて詠んだもの。初々しい恋愛の歌珍しい。最初で最後まである。
■天秤にキャンディのごと載せてをり私のしあわせ君のしあわせ
2021年09月11日『天』
http://utanohi.everyday.jp/open.php?no=2721b&id=40
締切前の5分で詠んだ。『君』を『あなた』に修正したかったがタップが間に合わなかった。
■吾亦紅芯より冷えて諦めることも運命のひとつでせうか
2021年09月13日『運』
http://utanohi.everyday.jp/open.php?no=2723g&id=10
久しぶりの首席🌹。このとき家に吾亦紅が活けられていた。
■葡萄酒の洋盃が空になることの惰性を容れて海に揺蕩ふ
2021年09月14日『惰性』
http://utanohi.everyday.jp/open.php?no=2724g&id=18
この日にワクチン2回目を打ちました。
■朱色の竈で煮られゆく秋よいつそ私も染めてはくれぬか
2021年09月16日『朱色』
http://utanohi.everyday.jp/open.php?no=2726g&id=29
この日のお題『朱色』の部屋はかなりハイレベルでした。
■涙すらいらぬ眸の風凪にわれら日暮るるやうに別れぬ
2021年09月17日『いらない』
http://utanohi.everyday.jp/open.php?no=2727g&id=31
『いらない』のお題で『いらぬ』にする邪道。好きな感じに詠めた。
■夜行船ほしぞら号はかなしさの上澄みだけを積んでいきます
2021年09月18日『澄』
http://utanohi.everyday.jp/open.php?no=2728f&id=30
たまにはこういうのも良いでしょう。
■めくりたる活字に西日の影落ちてわが雀斑の焼けにけるかも
2021年09月19日『斑』
http://utanohi.everyday.jp/open.php?no=2729g&id=38
詠嘆の「かも」初使用。ちょっとしっくりきていない。
■舞い落ちるガムシロップの透明に夏の残滓の冷えて溜まれる
2021年09月20日『ガム』
http://utanohi.everyday.jp/open.php?no=2730d&id=25
スタバで詠んだ。
■共にせぬ時間が増えて冬林檎齧る女の歯の白のさえざえ
2021年09月23日『齧』
http://utanohi.everyday.jp/open.php?no=2733c&id=30
うまくまとまりました。
■塗り重ねた嘘のひずみにラ・フランス静物画めいて更けてゆく夜
2021年09月24日『梨』
http://utanohi.everyday.jp/open.php?no=2734d&id=18
↑の女性サイドの世界線。なつめ不穏な恋愛の歌好きすぎる問題。
首席6回/68首というのは成績としては悪くないのではないでしょうか。最近とれていないので、頑張らないと……
しかしながらうたの日のような歌がすべてではないとも感じており、連作を編む筋肉も鍛えないとなあと思っている今日この頃です。
うたの日100首やり切ったら着手しようかな。
残り22日がんばります。がんばって良いものが詠めるか詠めないか分かりませんが、温かく見守っていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。